『肩甲骨はがし』って言葉はよく聞くけど実際どんなのか分からない方が多いようです。
わたしたちの体内の臓器や筋肉や骨格の周りにはファシア(筋膜)という繊維が存在しています。
そのファシア(筋膜)が存在してるから体の組織間にゆとりができ、スムーズが動きができるようになっています。
長時間の同じ姿勢が続いたり、過度な負荷がかかってしまうとファシア(筋膜)同士が癒着してしまいスムーズな動きが出来なくなってしまいます。そう言ったことがある一定期間続くと身体に不調として出てくるのです。
『筋膜リリース』という言葉も聞いたことがあると思いますが、これも同じで癒着したファシア(筋膜)を引っ張り伸ばしてあげる事を指します。
ただし、悪性腫瘍、開放創(皮膚の開いた傷)、縫合部がある場合、全身・局所感染時は禁忌となります。
●肩甲骨はがしってどんな効果があるのか
硬く固まってしまった肩甲骨周りの筋肉とファシア(筋膜)をほぐして、本来の働きを取り戻すことを目的とします。
肩甲骨を上げてギュッと寄せる動きをすることで、マッサージだけではほぐすことのできない深部の筋肉(肩甲骨を動かす役割をしている、菱形筋と肩甲挙筋)に働きかけることができるのです。
肩甲骨はがしは肩甲骨の動きだけに働くものだけではありません、肩こりに対しても効果が期待されています。
なぜかというと、腕を動かすと肩の関節も一緒に動きます、また肩甲骨も同様に動き肩のサポートの役割もあるからです。
肩甲上腕リズムといって、上腕骨と肩甲骨の動きが2:1の割合で動きます。この時に肩甲骨の動きに制限がかかってしまうと正常に上腕骨が動かせなくなり負担がかかりやすくなります。
肩甲骨はがしは肩甲骨の動きを改善させ、スムーズな動きで背中や肩の負担を軽減できます。